お位牌には何を書くの?

お位牌には、戒名、法名を書きます。戒名は、仏様の教えに帰依し、定められた戒(仏教者としての行動の規則、精神を律する規則)を守ると誓ったものに対して与えられる名前のことです。

法名は、浄土真宗の仏教者名をいいます。浄土真宗では、※1戒は存在しないとの考えから、得度式を経て僧侶となった者、あるいは帰敬式を受けた俗世の者に法名が与えられます。

併せて、ご命日、俗名、亡くなった年齢を書きます。表に、戒名とご命日、裏に、俗名と年齢を書くことが当店では多いですが、レイアウトは、地域性や、ご住職の考え等により異なる場合があります。

お位牌を新たに作られる際には、文字の色が金色であったり、朱色であったりする場合もあるので、現在おまつりされているお位牌をもってご来店いただければと思います。

※1 浄土真宗の祖、親鸞聖人(1173~1262)が浄土真宗を開いた当時は、末法の世であるとの考えがあり(※2末法思想)、聖人は、自らの力で悟りを開くことはできないと考えました。浄土真宗では、そうであれば、戒は存在せず、無戒であるします。

※2 お釈迦様の入滅後、1000年を正法の時代、その後1000年を像法の時代、更にその後10000年を末法の時代と考えます。正法は、仏の教え、悟りのある時代、像法は、仏の教えはあるが、悟りの無い時代、末法は、仏の教えも、悟りもない時代をいいます。1052年より、末法の入ったと考えられました。