お位牌って何?
お位牌(いはい)に対する考え方は、宗派によって異なる場合がありますが、当店では、「お位牌は、亡くなった方の魂の依代(よりしろ)です」と説明をしています。
お位牌は、亡くなった方のお戒名や、法名を書いた木牌のことをいいます。亡くなって、四十九日までおまつりする白木のお位牌を仮位牌、四十九日の法要ののちにおまつりする漆塗りや唐木のお位牌を本位牌といいます。
お位牌は、中国儒教で祖先祭祀の時に使用される位版、神主などに、起源があるとされています。その儒教儀礼の影響を受けた、禅宗(日本では曹洞宗、臨済宗、黄檗宗が禅宗です)が鎌倉時代に日本に伝わり、それとともに、位牌が日本でも使われるようになりました。お位牌は、儒教の影響を受けた禅宗と同時に、日本土着の神道の依代の考えにも大きく影響を受けています。
お位牌が、私たちのような一般の民衆に広まったのは、江戸時代に檀家制度が制定されてからになります。
ちなみに、儒教は、孔子による教えです。孔子はBC552-BC479年のひとです。同時代の人には、ブッダ(お釈迦様)や、ピュタゴラスがいます。孔子の言葉をまとめたものが、「論語」です。