精霊棚(しょうりょうだな)の作り方
東京のお盆は7月13日から7月16日ですが、その他の地域では、旧暦の8月13日から8月16日にお盆を迎えることが多いです。
お盆の期間中、私たちはご先祖様や亡くなったご家族を「おもてなし」します。そのため、お提灯やお飾り、そして精霊棚を設けます。
お提灯は、あの世から帰ってくるご先祖様や亡くなったご家族が「ここが家ですよ」とわかるように、目印として灯します。
精霊棚を設ける準備
ここからは、精霊棚の基本的な作り方をご紹介します。
① 台座と仏具の配置
まず、経机などの台の上に、真菰(まこも)を編んだゴザを敷きます。その上に、位牌、香炉、花立、灯立、おりんを移しましょう。
② 精霊馬・精霊牛(しょうりょううま・しょうりょううし)を供える
キュウリとナスを使って、馬と牛を作ります(足は苧殻(おがら)で作ります)。これらは、ご先祖様があの世から旅をする際の乗り物を意味します。
「早く来れるように馬」に乗って来られ、「ゆっくり帰るように牛」に乗って帰られる、という願いが込められています。
③ お供え物・霊供膳(りくぜん)を用意する
季節の果物やお菓子、故人が好きだったものなど、お供え物をご用意し、ご馳走します。
霊供膳には、肉、魚、串を通したもの、ネギ、ニラなどを避けた精進料理をお供えします。
④ 水の子・閼伽水(あかすい)を供える
誰も供養する人がいない無縁仏や、餓鬼(がき)を供養するための「水の子(水の実)」を供えます。これは、ハスの葉やサトイモの葉を器にして、ナスやウリをさいの目に刻み、洗い米を加えたものです。
また、閼伽水(あかすい)と呼ばれるお水もお供えしましょう。水の子には、ミソハギの花で水を打ちかけます。
⑤ 飾り付けと灯り
仏壇の扉にホオズキを横にかけ、そのそばに盆提灯を飾り、灯します。
真菰(まこも)セットのご案内
当店でも、真菰のセットをご用意しています。

真菰セット① 990円(税込)真菰のサイズ:45×26cm

真菰セット② 968円(税込)真菰のサイズ:60×26cm
大切なこと
ご紹介した内容が、皆さんのご準備の参考になれば幸いです。
実は、「こうしなければならない」という特別な決まりはありません。
最も大切なのは、私たちに命をもたらしてくれたご先祖様を尊び、そして亡くなった方々を大切におまつりしようとする心です。
他者を慈しむ心を持って、このお盆の時期を迎えたいものですね。