のどにやさしいお線香
花粉の飛散が本格化してきました。今回は、のどにやさしい漢方の原料を使用したお線香をご紹介します。淡路のお線香メーカー、慶賀堂の漢方滋養香です。ぜひお試しください。当店でお買い物をしていただいたお客様には、試供品をお渡ししています(なくなり次第終了します)。ご興味のある方は、お気軽にお声掛けください。
漢方滋養香は、主成分として、ウイキョウ、遠志、当帰、などを使用するとともに、桔梗根を使用しています。桔梗根の主成分のサポニンは、呼吸器の健全に役立つ生薬です。
お線香の香りは、漢方薬屋さんで香っているような独特な香りではありません。私も試してみましたが、比較的くせがない香りで、煙りも少なめなので、使い勝手の良いお線香だと思います。
実は、お香の原料と、漢方薬の原料(生薬)は重複しているものが多くあります。沈香などは、その代表的な例で、体を温めて痛みや吐き気を止めるのに用いられます。
538年(552年説も)仏教が日本に伝わったころ、香も伝わったと考えられています。日本書紀には、595年に淡路島に香木が漂流したとの記述もあります。当初は、香木を細かく刻んで、直接に火で燃やしたと考えられています。その後、754年に鑑真和上が、中国から仏典とともに、たくさんの香薬、香の配合技術を日本に伝えました。
鑑真和上は、742年、第9次遣唐使で唐を訪れた留学僧から、「伝戒の師」としての招請を受け、5度の渡航を失敗し、失明をしながらも753年に6度目の渡航で日本に渡来され、仏教で守らなくてはならない戒律を日本に伝えました。その後、東大寺、唐招提寺で天皇をはじめ、多くの人に受戒されました。南都六宗の一つである律宗の祖です。
ちなみに漢方薬とは、漢方医学理論に基づき、様々な生薬を混合して処方する薬です。科学を基にした西洋薬が医療で用いられるようになったのは、200年くらい前からで、それまでは、世界中すべての国で生薬療法がおこなわれていたそうです。一つの生薬がもたらす薬効から始まり、長い年月をかけて、幾通りもの生薬の組み合わせが試されてきました。その結果、最も良い組み合わせだけが残っていき、現在の漢方処方が生まれました(タケダコンシューマーヘルス株式会社ホームページ参照)。
やはり、健康第一と考える今日この頃です。漢方薬の原料を使ったお線香も面白いですね。