東京仏壇のご紹介
今回は、当店最初のブログですので、地場産品の東京仏壇について触れたいと思います。
東京仏壇は、東京都の指定する伝統工芸品であり、伝統工芸士により丹念に手作りされた仏壇です。伝統的手法により作成するなど一定の検査に合格し、東京都の伝統マークが貼られています。
当店では、伝統工芸士、岩田芳樹氏作成の東京仏壇を扱っています。
東京仏壇は
①くるいがない
②虫がつきにくい
③丈夫
④木目がきれい
といった観点から、黒檀、紫檀、桑、ケヤキ、花梨、杉、タモ、鉄刀木などを材料として使用しています。それぞれの木目を生かし、優美ですっきりしたデザインに仕上げているのが、最大の特徴です。それぞれの材の特徴である木目をきれいにいかすことにより、木工製品独特の落ち着きが出ています。
また、同じ木目の材は無いので、同じデザインでも、それぞれが固有の雰囲気を持っています。
東京仏壇は、江戸中期に仏師、江戸指物師が作成したのが起源であり、江戸指物と同様に、簡素でありながら、洗練されたデザインとなっています。しっかりと手作りで丁寧に作成されているので、気密性も高く、2つある仏壇の下の引き出し片方を引いて、閉めてみると、もう片方の引き出しが空気に押されて出て来ます。
近年では、仏壇仏具業界でも、職人の方の高齢化、引退、後継者不足により、今までのように伝統的な品物を手に入れにくくなってきました。
しかしながら、仏壇仏具は、人が手を合わせる対象であり、人の手によって大切に作られたものでありたいと、私は思います。
店頭にて、東京仏壇ならではの、作りのたしかな、一点もののお仏壇をご覧いただければと思います。